一通りの説明を終えたところで、そろそろパーツの購入へ進みたいと思います。

ではそこでまず購入前に必要となるのが、
パソコンに何をさせたいのか?
どんなパソコンを作りたいのか?
という考え・方向性を決める事です。

処理が遅い・動きが鈍いといった事であれば、今より良いCPUやメモリを選定しないといけないですし、大容量のデータを保管したいといった場合であれば、 今より容量が大きいハードディスクを選定しないといけません。こういった風に、どのパーツを選べば良いのか?の根本的な部分を考える必要があると思います。 結局「パソコンを使って何をしたいか?」という明確な目的が決まらないと、実際に買いに行ったりオンラインショップで眺めてても、選びようが無いですよね。 各パーツの詳しい事は【各種パーツの基礎知識】の項で説明しますので、ここでは押さえておきたい項目を挙げていきます。

【CPU】
 「CPUの名称」…名前ですね。分かりやすく言えばグレードですね。
 「クロック周波数」…これの値が高い程高性能です。
 「FSB周波数」…これも値が高い方が高性能です。
 「キャッシュメモリ」…CPU内にあるメモリです。これも値が高い方が高性能です。
 「ソケット」…マザーボード側と一致するソケットでないと装着出来ません。

【マザーボード】
 「チップセット」…どのCPUが載せれるのかが決まります。
 「オンボードされている機能」…マザーボードに標準装備されてある性能の事。モニターに表示させるグラフィックカード、音を鳴らすサウンドカード、 ネットを繋げるLANカード等の機能が付いている(オンボード)ものは、それらのカードを買い足す必要性がなくなります。

【メモリ】
 「規格・型式・性能」…CPUのソケットと同じく、メモリも違えばマザーボードのメモリスロットに刺す事が出来ません。もし挿せたとしても動きません。
 「相性」…マザーボードとの相性で使えない場合があります。メモリ相性保証のあるお店で買う方が安心です。少し割高になるかもしれませんが。

【ケース】
 「規格」…マザーボードの規格に合ったケースを選択しましょう。(例:ATX・MicroATX・BTX)
 「ベイ数」…各種ドライブ類を入れる部分の個数。
 「フロント装備品」…USBやイヤホン等の差込口。よく使う物はケース前面にあった方が便利です。
 「電源ユニット」…付属しているケースもあります。
 「剛性」…静音マシンを作る場合は必須チェック項目。

【電源ユニット】
 「容量(ワット数)」…選んだパーツで組んだマシンが安定して動くだけの容量を。
 「プラグの種類」…選んだパーツに対応したプラグがあるのかを確認。
 「品質」…静音ファンや、イージープラグ、安全保護装置の有無、省電力等。

【光学ドライブ】
 「対応メディア」…Blu-ray・DVD・CD等。  「速度」…読み書きの速度。
 「ライティング機能」…ディスクを作る事があれば必要な機能です。

【ハードディスク】
 「大きさ」…例:3.5インチ 2.5インチ
 「転送速度」…回転数・接続インターフェース・キャッシュ容量・1プラッタ容量等。
 それ以外にも、静音性・発熱性も出来るだけ確認しておきたいですね。


以上、さらっと説明したつもりですが、それでもこれだけの見ておく点があります。多いように思うかもしれませんが、まずは店員と相談しながらパーツを決めて、 最初の一台を組んでみる事が大事だと思います。詳しい知識はその後に自然とついてくると思いますので、2台目3台目と組むときには一人で出来るようになっているはずです。