【電源ユニット】は別で購入することをお勧めします。というのも、自分の選ぶスペックに見合った電源供給が出来る電源が必要になってくるからです。
まずは「容量(ワット数)」を確認しましょう。180Wや300Wといった小さいものから、700Wや1000Wを超えるような大容量まであります。なので、電源ユニットは一番最後に選択する方が良いと思います。
「プラグの種類」ですが、選んだマザーボードやハードディスク等に対応しているものを選びましょう。
「品質」という面では、静音ファンや、イージープラグ、安全保護装置の有無、省電力といった様々な部分も細かく見ていけば色々とありますので、注目しておきたい部分ですね。

と、いうわけで、項目別に一つひとつ、電源の事について勉強していきましょう。



・電源ユニットってそもそも何なの?

電源ユニットとは、PCに電力を供給する重要なパーツです。そもそも電化製品なので、コレが無いと通電されません。 この電源ユニットですが、主にパソコンケースの中に固定して使用します。パソコンを動作させるためには、他の電化製品と同様、 電源ユニットにケーブルの片方を接続し、もう片方をコンセントに挿して電源供給します。一部のメーカー製パソコンでは、独自の形状を 使用している場合もあるので、手軽に交換することが出来ませんが、自作パソコンの場合、規格に沿って開発されていますので、自分の好きな 製品を自由に選んで交換出来ます。
一般家庭には「交流電圧」が供給されています。これは、発電所が遠い場所からでも、大量の電力を効率良く送れるようにするためです。 ですが、パソコンは安定した「直流電圧」で動作します。そのため、電源ユニットはコンセントからの交流電圧を、直流電圧に変換して各パーツへ 電気供給されます。更に、パソコン内部の各パーツが必要とする電圧も異なる為、+12V,+5V,+3.3Vと様々。もちろん、これを変換するのも、電源ユニットのお仕事です。 なので、パソコンを安定して動作させるためには、質の良いものを選ぶ事をオススメします。



・スペックの見方は?

一番重要な「定格出力」から見ていきましょう。その製品が何ワットまで出力できるのか?という値ですね。 ”800 Max”と書かれていれば、それが定格出力です。ただし、ひとつ注意点があります。 通常は定格出力値(連続して出力できるワット数の事)が記載されていますが、製品によってはピーク値(瞬間最大出力値)が記載されている場合があります。 ここは十分チェックしておきたいですね。でないと、PC使用中に電力不足で急に電源が落ちる場合があります。
次に、ここからが細かい部分になってきますが「+12V」系統の出力値。これはCPU・グラフィックスボード(よくグラボと省略されているものです)・ドライブ類等の主要パーツが使用します。 +12Vの出力値が大きい程、ハイスペックなパーツを動作させる事が可能です。最近ではグラボにも電源供給が必要なものもありますので、重要項目ですね。 最後に、ここは確認しなくても良いとは思いますが、頭の片隅にでも知っておいて欲しい知識ですが「AC Input」。 これは、入力電圧、つまりはコンセントの電圧の対応範囲ですね。日本では100Vですので、それに対応されている電源なら問題ありません。 国内で販売してある電源はたいていが”100V~240V”と記載されてあるかと思います。もしもあやし~い中古品を買う場合はチェックしておいた方が良いかもしれませんね。



・容量は何W(ワット)ぐらいが理想的?

スペックの見方が分かった所で、「じゃぁ実際どのぐらいの容量の電源ユニットを選べば良いの?」という事になると思います。 当然ですが、パソコンに搭載させるパーツの種類や数によって必要となる電力は変わってきます。 例えば、Intel Corei7(CPU)・ハードディスク1台・DVDドライブ1台・メモリー2枚・ミドルクラスのグラボ1枚でおおよそですが、250W程度で動作します。 しかし、電源ユニットというのは、段々出力ワット数が少なくなり、劣化していきますので、余裕を持っておいた方が良いかもしれません。 あと、3Dグラフィックス描写を行うようなゲーム等をする場合であれば、ハイエンドクラスのグラボを使用する事になります。 更に、場合によってはグラボの複数枚取り付ける場合もありますので、このあたりになってくると、消費電力は一気に跳ね上がります。 もちろん、ハードディスクの台数によっても変わってきますし、メモリの枚数等によっても変わってきます。 そのため、800Wや1000Wの電源ユニットもあります。 自分の用途に合わせて選んでみましょう。あとあと上位パーツへの交換や増設等も検討しているのであれば、予め大容量の電源を選択しておくのも一つの手です。



・電源によって形状の異なるコネクタがあるけど?

購入時に注意して欲しい点になります、「コネクタの形状」。


・同じ容量なのに、なぜ価格に差が出るの?




・80PLUSって何?